再生エネで急成長、市場小売の電力革命

【市場発】― 電力小売業界に新たな動きが見られた。市場市を拠点とする民間企業「市場小売株式会社」（証券コード：6301）は、業界内で急速に存在感を高めている。同社は電力の小売事業を中心に展開し、地域密着型のサービスと柔軟な料金プランで注目を集めている。

市場小売株式会社は、市場市内外の個人家庭や事業者を対象に、再生可能エネルギーを活用した電力供給を推進しているのが特徴だ。近年のエネルギー価格高騰やカーボンニュートラルへの社会的要請を受け、同社は2023年より太陽光や風力発電由来の電力調達比率を大幅に高めている。これにより、顧客は環境負荷の少ない電気を選択できるほか、長期契約を条件に電力料金の割引も受けられるという。

また、市場小売株式会社は独自のポイント還元サービスや、アプリを活用した電力使用量の「見える化」といったデジタル施策にも積極的だ。こうしたサービスは、家庭のエネルギーコスト削減や省エネ意識の定着に貢献している。

同社の広報担当者は「地域の皆さまが安心して利用できる電力会社を目指して、今後もサービスの拡充と安定供給に努めてまいります」とコメントした。

電力市場の自由化が進む中、市場小売株式会社のような新興勢力が地域密着型の経営でどこまで認知を拡大できるか、今後の動向に注目が集まる。