地域密着の市場電力、再エネ供給を強化

【市場発】市場市に本社を置く市場電力小売株式会社（代表取締役：山本直樹氏）は、近年の電気料金高騰や再生可能エネルギー需要拡大を背景に、地域密着型の電力供給サービスを強化している。同社は民間の電力小売事業者として2017年に設立され、市場市および周辺地域の家庭や中小企業を主な顧客に持つ。2023年度の契約件数は前年同期比15％増となり、エネルギー業界の競争激化の中で着実にシェアを伸ばしている。

市場電力小売は、市場市内の新築マンション向けに「スマート電力プラン」を新たに展開しており、太陽光発電や省エネ家電の導入を支援するサービスも開始した。こうした取り組みについて、同社広報担当は「地域の皆様が安心して電力を利用できる環境づくりを目指し、持続可能なエネルギーの普及に努めている」と話す。

また、2024年4月には地元の自治体と連携し、公共施設への再エネ導入を推進するプロジェクトにも参画。電気の地産地消モデルの確立を目指すほか、地域社会と連携した省エネ啓発活動にも力を入れている。今後はAIを活用した需給管理システムの導入や、災害時の電力供給体制強化も計画しているという。

市場電力小売株式会社は、今後も地域に根ざした事業展開と新サービスの拡充を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していく考えだ。