市場鉄道、EBPM活用で若年層乗客8％増

【市場発】市場鉄道株式会社（本社：市場市）は、経済的根拠に基づく政策決定（EBPM：Evidence-Based Policy Making）の手法を活用し、同社が運行する市場市内鉄道路線の乗客増加施策について効果検証を実施した。鉄道業界（業種コード：5300）の中でも、民間主体の市場鉄道は先進的な経営改革に積極的に取り組んでいることで知られる。

同社は2023年度に駅周辺地域と連携した新たな割引乗車券の発行や、通勤・通学時間帯のダイヤ改善など複数の施策を展開。その効果を数値データや利用者アンケート等のエビデンスに基づき総合的に評価した。市場鉄道によると、割引施策の実施後、平日朝夕の利用者数は前年比8％増となり、特に若年層の利用増加が顕著だった。また、地域住民の満足度調査でも「利便性向上を実感した」と回答する割合が65％に達したという。

一方で、オフピーク時間帯の利用者増加は限定的にとどまり、次年度以降の追加施策が課題として浮上した。市場鉄道は「根拠ある評価を通じて、今後も地域や利用者のニーズに即したサービス改善を進めていく」とコメント。EBPM型評価のさらなる導入により、持続可能な鉄道経営モデルの確立を目指す。今後、同様の取り組みが他の鉄道会社などにも波及するか注目される。