市場鉄鋼、内部監査で業務改善点を指摘

【市場発】市場鉄鋼株式会社（本社：市場市、証券コード3101）は、今週、2023年度の内部監査結果を公表した。発表によると、同社は鉄鋼業界におけるコンプライアンス体制と業務プロセスの強化を目的に、全社的な監査を年次で実施している。本年度の監査は、特に原材料調達から製造、出荷までの一連の業務フローや各部門のリスク管理体制に重点が置かれた。

監査報告書によれば、同社の主要オペレーションにおいて大きな不備や法令違反は確認されなかったものの、文書管理や一部業務プロセスに改善余地があるとの指摘がなされた。特に、サプライチェーン管理における契約書類の保管方法や、環境安全基準に関する記録の一部に不備が認められた。これに対し、市場鉄鋼は「指摘事項は真摯に受け止め、速やかに是正措置を講じる」としている。

同社の経営陣は、「監査を通じて組織全体の透明性とガバナンス向上に努め、今後も持続可能な成長を目指していく」とコメントしている。市場鉄鋼は、今後も定期的な監査を継続し、より一層の業務品質向上とリスク管理強化を進める方針だ。

鉄鋼業界は近年、国際競争や脱炭素社会への対応など多くの課題に直面している。市場鉄鋼では、監査を契機に内部統制体制の更なる強化と企業価値の向上を目指し、持続的な発展に取り組む考えだ。