市場銀行、再生エネ電力事業に新規参入

【市場発】2001-市場銀行株式会社（本社：市場市）が、電力業界への新規参入を発表した。同行はこれまで銀行業を主軸としてきたが、脱炭素化やエネルギー多様化の流れを受け、電力事業への進出を決断した。今後は、地元企業や個人顧客向けに再生可能エネルギー由来の電力供給や、電力関連サービスを提供していく方針だ。

同行の発表によると、新たに設立する電力子会社を通じて、太陽光発電や小規模水力発電などの再生可能エネルギー施設への投資を開始。また、金融ノウハウを活かした電力先物取引や、法人向けエネルギーマネジメントのコンサルティング事業にも力を入れるという。市場市を中心とした地域密着型のサービスを展開し、地域経済活性化と環境負荷低減の両立を目指す。

2001-市場銀行の田中健一社長は「持続可能な社会の実現に向け、金融と電力事業の融合で新たな価値を創出したい」とコメント。地元企業との協業や、自治体と連携した再生可能エネルギーの導入支援も検討している。

同行は今後数年間で数十億円規模の事業投資を計画。新分野での成功モデル構築を目指し、既存の銀行顧客基盤を活かしたクロスセル戦略にも取り組む方針だ。地元経済界からは、「新しい産業の成長エンジンになる」と期待の声が上がっている。

電力と金融の融合は、今後の地方創生やカーボンニュートラル社会の実現に向けた有力な選択肢として注目されそうだ。