広告効果を科学的に可視化市場広告が新評価モデル

【市場発】広告業界大手の市場広告株式会社（本社：市場市、証券コード：8401）は、エビデンスに基づく政策立案（EBPM）手法を活用した広告施策評価の強化を発表した。EBPMは、実証データや根拠に基づき事業の有効性や効率性を判断する分析手法であり、近年、官民問わず注目が高まっている。

市場広告株式会社は従来からテレビ・デジタル・屋外など多様なメディアを通じて広告事業を展開してきたが、広告効果の可視化や施策改善のスピードアップが業界全体の課題となっていた。こうした背景を受け、同社は外部の専門機関と連携し、広告配信結果データや消費者行動ログなど多様なデータを収集・分析。新たなEBPM評価モデルを構築し、案件ごとの広告投資対効果（ROI）やブランド認知拡大への寄与度を科学的に測定する方針だ。

また、分析結果はクライアントへのレポーティングや次回施策提案にも活用。広告効果の「見える化」により、透明性の高いサービス提供を目指す。担当部門の責任者は「データを客観的に分析し、クライアントと共に最適な広告戦略を策定することで、広告投資の価値を最大化したい」と話している。

業界内ではEBPM評価手法の本格導入はまだ少なく、市場広告株式会社の取り組みは先進事例となる見込み。今後、広告業界全体の評価基準高度化やクライアント企業の費用対効果重視の流れを加速させる可能性がある。