東川保険、地域密着とデジタル化で成長

【東川発】－東川市に本社を置く東川保険株式会社（証券コード2303）は、地域密着型のサービス展開とデジタル化を強みに、同業他社との差別化を図っている。近年、国内保険市場では大手企業による寡占化が進む一方で、中堅・中小の保険会社は、地域ニーズへの対応力や独自商品を武器にシェア拡大を目指している。

東川保険は、東川市を中心に北海道内で約30の営業拠点を展開。自動車保険や医療保険、住宅保険など幅広い商品ラインナップを提供し、地域住民の多様なライフスタイルに合わせた提案を強みとする。特に、地元企業や農業従事者向けのオーダーメイド保険商品が好評で、直近3年間で新規契約件数が毎年10％以上増加している。

また、同社はデジタル化にも注力しており、2023年にはスマートフォン対応の契約・請求システムを導入。これにより、迅速な対応と業務効率化を実現し、顧客満足度向上につなげている。対面・オンライン双方の相談窓口を強化し、幅広い世代からの支持を獲得している点も特徴だ。

他方、国内大手の保険会社が価格競争や全国規模のネットワークを武器に攻勢を強める中、東川保険は「地域密着」の姿勢を貫き、細やかなアフターフォローや顧客一人ひとりに寄り添ったサービスで差別化を図っている。

今後も東川保険株式会社は、地域の安心・安全を守る「地元の保険会社」として、新商品開発やサービス向上に取り組む方針だ。