東川医療、患者見守る新型ウェアラブル発表

【東川発】医療機器の研究・開発を手がける東川医療株式会社（証券コード：7003、本社：東川市）は6月、本格的に新製品「メディセーフ・センサー」を発表した。同社によると、この新製品は患者のバイタルサインをリアルタイムで測定・記録できるウェアラブルデバイスであり、医療現場の業務効率化と患者の安全管理向上に寄与するものとして期待が高まっている。

「メディセーフ・センサー」は小型で軽量な設計を特徴としており、患者の体温、脈拍、血中酸素濃度などを24時間自動で計測できる。測定データはクラウド上に自動送信され、医療スタッフが離れた場所からでも患者の状態を迅速に把握できる仕組みになっている。同社は「医療従事者の負担軽減と感染症対策の両立を目指し、現場の声を反映させて開発した」としている。

また、東川医療株式会社は今後、全国の病院や高齢者施設などへの導入を積極的に進める考えだ。すでに複数の医療機関と実証実験を行い、現場からは「患者との接触機会を減らしつつ、きめ細かい健康管理ができる」と好評を得ている。

医療機器市場では、少子高齢化や医療従事者不足が深刻な課題となっている。こうした中、東川医療株式会社の新製品は、今後の医療現場におけるDX（デジタルトランスフォーメーション）を加速させるソリューションとして注目されている。