東川原子力、増収増益と設備投資で成長加速

【東川発】－東川原子力株式会社（本社：東川市）が、今期第1四半期の業績および今後の事業展開について発表した。同社は民間企業として、東川市を拠点に原子力発電事業を手がけており、地域の電力供給と雇用創出に大きく寄与している。

今回発表された2024年度第1四半期の売上高は前年同期比5％増の250億円、営業利益も同8％増の32億円となり、堅調な成長を見せた。増収増益の背景には、電力需要の回復と、同社が進める原子力発電所の運転効率化がある。原油価格の高騰やカーボンニュートラルの流れを受け、原子力発電の安定的な電源としての価値が再評価されている。

東川原子力株式会社は、定期的な設備投資と安全性向上の取り組みも強化している。今期は新型タービンの導入や、最新のセキュリティシステム設置を完了。今後は、再生可能エネルギーとの連携強化や、使用済み核燃料のリサイクル事業への参入も視野に入れる。

同社の広報担当者は「東川のみならず、広域の安定供給を担う企業として、安全と環境への配慮を最優先に事業を推進する」とコメントした。

一方、原子力発電事業には依然として安全性や廃棄物処理への課題が残る。地元住民との対話や情報公開を充実させることで、地域社会との共生を目指す姿勢を貫くという。

今後も東川原子力株式会社の動向は、地域経済とエネルギー政策の両面から注目される。