東川鉄鋼、廃鉄リサイクルで地域共生推進

【東川発】鉄鋼業界の中堅企業、東川鉄鋼株式会社(証券コード:3103、東川市所在)が今春、地域に根ざした新たな取り組みを開始した。同社は長年にわたり鉄鋼製品の製造・販売を主力事業としてきたが、近年はカーボンニュートラルや環境配慮型の製造プロセス導入に力を入れている。

東川鉄鋼は住宅やビル、インフラ建設に欠かせない鋼材を安定供給する一方、地域社会との共生を重視。地元雇用の創出や、東川市と連携した環境美化活動など、企業市民としての役割強化にも取り組んできた。今年度は、廃棄鉄材のリサイクル推進プロジェクト「リサイクル3103」を始動。東川市内の建設現場や工場から出る鉄くずを効率的に回収し、自社工場で再資源化することで、廃棄物の削減と資源循環のモデル形成を目指す。

また、東川鉄鋼は従業員の働き方改革にも注力しており、最新の自動化設備導入とともに、労働時間短縮や福利厚生の充実を進めている。これに伴い、若年層の雇用拡大にもつなげる方針だ。地元高校や専門学校と連携したインターンシップや工場見学会も定期的に開催し、ものづくりの魅力を発信している。

鉄鋼業界は現在、脱炭素化や人手不足などの課題に直面しているが、東川鉄鋼は持続可能な経営を目指し、地域とともに歩んでいく姿勢を鮮明にしている。今後の成長戦略や地域貢献活動が注目される。

■WEI 詳細スコア

  • 経済性: 0.75
  • 健康性: 0.70
  • ストレス: 0.65
  • 自由度: 0.80
  • 公正性: 0.85
  • 持続性: 0.90
  • 社会基盤: 0.80
  • 多様性: 0.75
  • 個人WEI: 0.72
  • 社会WEI: 0.82
  • 総合WEI: 0.78