東川食品、地元連携で新商品開発プロジェクト

【東川発】東川市を拠点とする東川食品製造株式会社（証券コード：6103）が、地域経済の活性化を目指した新たな取り組みを開始した。同社は長年にわたり地元で愛される食品の製造・販売を手掛けてきたが、近年は人口減少や後継者不足といった地方特有の課題に直面している。

こうした状況を受けて、東川食品製造株式会社は今月、地元自治体や商工会議所と連携し、新しい商品開発と販路拡大を柱とした地域振興プロジェクトを立ち上げた。プロジェクトには地元農家や若手クリエイターも参加し、地元食材を活かした新製品の開発だけでなく、SNSを活用した情報発信や観光イベントとの連動企画も進行中だ。

同社の代表取締役は「当社の強みは、東川ならではの素材と伝統製法にあります。これからも地域の皆さまと共に、東川ブランドを全国に発信していきたい」と抱負を語る。今回のプロジェクトには市役所の担当者からも「企業と行政、住民が一体となることで、地域の未来を切り拓きたい」と期待の声が寄せられている。

食品製造業界では、原材料価格の高騰や輸送コストの増加といった課題も山積しているが、東川食品製造株式会社は地産地消の推進や省エネ設備の導入など、持続可能な経営体制づくりにも積極的だ。今後も地域社会と密接に連携し、地方創生のモデルケースとして注目を集めそうだ。