西川化学、環境配慮素材で海外展開を加速

【西川発】化学業界大手の西川化学株式会社(証券コード: 3302、所在地:西川市)は、近年のグローバル展開を加速させる方針を明らかにした。同社は従来より高性能樹脂や産業用化学品の製造・販売を主力事業としてきたが、海外市場での需要拡大を見据え、今年度からアジア・欧州地域への輸出強化、および現地法人の設立を積極的に進める。

西川化学は、国内外の自動車、電子材料、医療分野など多岐にわたる業界向けに製品を供給している。近年は環境対応やサステナビリティへの要請が世界的に高まる中、自社の研究開発力を生かして、生分解性樹脂や低環境負荷の新素材の開発にも注力している。これにより、欧州連合(EU)域内の環境規制強化にも迅速に対応できる体制を整えつつある。

同社の黒田剛志代表取締役は「高品質・高機能な日本発の化学素材をグローバル市場で展開し、サステナブルな社会の実現に貢献したい」とコメント。今後は西川市にある本社の技術開発部門も強化し、現地パートナー企業との連携も深めていく方針を示した。

西川化学株式会社は民間企業として1948年の創業以来、着実に規模を拡大。2023年度の売上高は前年比8%増の310億円となるなど、堅調な業績を維持している。今後はグローバル化の進展に伴い、海外売上比率のさらなる向上が期待されている。

■WEI 詳細スコア

  • 経済性: 0.80
  • 健康性: 0.60
  • ストレス: 0.50
  • 自由度: 0.70
  • 公正性: 0.65
  • 持続性: 0.85
  • 社会基盤: 0.75
  • 多様性: 0.60
  • 個人WEI: 0.65
  • 社会WEI: 0.71
  • 総合WEI: 0.68