西川小売、太陽光で地域支える新事業

【西川】― 西川市に本社を構える西川小売株式会社（証券コード：6302）は、地域に根ざした小売業として長年にわたり市民の暮らしを支えてきた。近年は電力の地産地消や省エネ推進といった社会的課題にも取り組み、業界内外から注目を集めている。

同社は、地域密着型の小売店舗展開を強みとしており、生鮮食品や日用品はもとより、地元産の農産物や特産品の取り扱いも充実。昨今のエネルギー価格高騰や資源制約に対応すべく、2023年以降は自社店舗の屋上や駐車場を活用した太陽光発電設備の導入を進めてきた。発電した電力は主に店舗の照明や冷蔵設備に使用され、電力コストの削減だけでなく、CO2排出量の低減にも寄与している。

さらに、今年度からは地元電力会社と連携し、余剰電力を地域住民向けに販売する実証事業もスタート。小売事業者が新たなエネルギー供給者となる取り組みに、自治体や関係団体から期待の声が寄せられている。

西川小売株式会社の担当者は「地域の皆様に安心してご利用いただけるお店づくりはもちろん、持続可能な社会実現にも貢献したい」と語る。今後はさらなる省エネ機器の導入や、再生可能エネルギー活用を拡大し、地元経済と環境への貢献を目指す方針だ。

電力分野への積極的な挑戦を続ける西川小売株式会社の今後の展開に注目が集まる。