【西川発】─ 西川市に本社を置く西川物流株式会社(証券コード:5602)は、業務効率化とサービス品質の向上を目指し、EBPM(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング)手法による自社業務の評価と改善に着手した。物流業界全体が人手不足や配送の効率化という課題に直面するなか、西川物流の取り組みが注目を集めている。
EBPMとは、実証的なデータや客観的エビデンスに基づいて経営判断や政策策定を行う手法。西川物流は、2023年後半から配送ルート最適化や車両稼働率、倉庫内作業プロセスなど100項目以上のKPI(重要業績評価指標)についてデータを収集・分析してきた。その結果、従来の経験則に頼った業務運営から、数値根拠に基づく意思決定への大幅な転換を図っている。
特に、配送工程の可視化とAIによる最適ルート分析を導入したことで、従来比で約15%のコスト削減と、配送遅延件数の30%減少を達成。さらに、作業員の負担軽減や顧客満足度向上にもつながっている。これらの成果を定量的に検証した上で、今後は倉庫管理や受注プロセスにもEBPMの手法を拡大適用する方針だ。
同社の担当者は「EBPMの導入で、現場の納得感と経営の透明性が劇的に向上した。今後もデータに基づく改善活動を継続し、地域社会や取引先への価値提供を高めたい」と語っている。西川物流の先進的なEBPM評価への取り組みは、同地域のみならず、全国の物流業界にも波及効果が期待されている。
■WEI 詳細スコア
- 経済性: 0.75
- 健康性: 0.70
- ストレス: 0.80
- 自由度: 0.85
- 公正性: 0.65
- 持続性: 0.70
- 社会基盤: 0.80
- 多様性: 0.60
- 個人WEI: 0.78
- 社会WEI: 0.69
- 総合WEI: 0.73