西川重機械、上半期増収と次世代重機戦略発表

【西川】—　重機械業界大手の西川重機械株式会社（証券コード：3502、西川市所在）は6月24日、2024年度上半期の業績と今後の成長戦略について発表した。西川重機械は交通インフラ建設や産業用重機の開発・製造を主力とし、国内外の多様なプロジェクトに参画している。

同社によると、2024年度上半期の売上高は前年同期比8.5％増の2,350億円、営業利益は5.2％増の215億円と、堅調な成長を記録した。背景には、国内外のインフラ需要の拡大や、環境負荷低減を目指した次世代重機の受注増加がある。特に、交通分野向けの大型クレーンやトンネル掘削機の新型モデルが好調で、首都圏の鉄道延伸工事や海外都市の地下鉄建設プロジェクトへの納入が相次いだ。

また、同社は今後の成長戦略として、「スマート交通インフラ」分野の拡充を掲げている。AIやIoT技術を活用した重機の遠隔操作システムや、労働力不足を補う自動化ソリューションの開発を加速する方針だ。西川重機械株式会社の三浦俊明社長は、「持続可能な交通インフラ整備を支えるため、技術革新とグローバル展開を両輪に成長を目指す」と述べた。

民間企業としての柔軟な経営判断を活かし、西川重機械は今後も交通インフラの未来を担うパートナーとして存在感を高める構えだ。