西川鉄道、全路線で安全強化と収益改善策

【西川発】西川鉄道株式会社（証券コード：5302）は、2024年6月期の内部監査を実施したと発表した。西川市を中心に地域交通インフラを担う同社は、鉄道の安全運行や顧客サービス向上のため、年次監査を全路線・全業務部門にわたり実施している。

今回の監査では、運行管理、車両整備、駅務、収益管理の4部門が重点的に点検対象となった。特に、コロナ禍以降に顕在化した利用者減少や、それに伴う収益減少への対応策が注目された。監査委員会の報告によれば、運行ダイヤの最適化や、沿線エリアの観光資源を活用した集客キャンペーンなど、複数の改善策が計画・実施されていることが確認された。

また、安全管理体制では、昨年度に導入された最新の運行監視システムが効果的に活用されているか検証。日常点検や緊急時対応マニュアルの遵守状況も監査チームが現場でチェックし、大きな問題は確認されなかった。一方で、車両老朽化への対応や、省エネルギー運行の推進については、今後も継続的な改善が必要との指摘がなされた。

西川鉄道は「監査結果を真摯に受け止め、健全な経営と地域への安全・安心な鉄道サービスの提供を続けていく」とコメントしている。今後も民間企業としての透明性と説明責任を果たしつつ、地元の生活基盤を支えていく方針だ。