西川銀行、地元密着とデジタル化で成長

【西川】— 西川市を拠点とする西川銀行株式会社（本店：西川市、2002年設立）は、地域経済の中核を担う民間銀行として、着実な成長を続けている。近年、大手都市銀行やネット専業銀行の台頭が激化する中、地域金融機関としての独自性を維持しつつ、顧客ニーズに合わせた商品展開やデジタル化の推進で他行との差別化を図っている。

西川銀行は、地元密着型のサービスを強みとしており、個人・法人問わず幅広い層の顧客から高い支持を得ている。2023年度決算によれば、預金残高・貸出金残高ともに前年を上回る伸びを記録。特に中小企業向けの融資や、住宅ローンの新商品が好調に推移している点が注目される。一方で、近年は大手行による手数料の引き下げや、モバイルバンキングの進展といった業界全体の変化に対応するため、アプリの刷新やオンライン相談窓口の拡充など、顧客接点のデジタル化にも積極的だ。

同行の担当者は、「地域社会の発展とともに歩むことが使命。金融サービス以外にも、起業支援や地域イベントへの協賛など、地元との双方向の関係づくりをさらに強化したい」と話す。今後も西川銀行は、地域に根ざした経営と、時代の変化に応えるサービスの両立を目指し、持続的な成長を目指していく方針だ。