西川銀行、純利益8％増で地域経済を牽引

【西川市発】— 2002年設立の西川銀行株式会社（本店：西川市）は6月27日、2023年度の業績発表を行い、同行の堅調な経営状況と今後の戦略を明らかにした。同銀行は、地元西川市を中心に個人および法人向けの金融サービスを展開し、民間銀行として地域経済の発展に寄与している。

決算によれば、同行の2023年度純利益は前年比8%増の16億円となった。預金残高は前年度比5%増加の2,400億円、貸出金残高は3%増の1,800億円に達し、安定した成長基調を維持している。西川銀行は、住宅ローンや中小企業向け融資の拡充、新規顧客の獲得を積極的に進めてきたことが、業績向上の主な要因と分析。特に、地元企業との連携強化や、デジタル化推進による利便性向上が顧客基盤の拡大に寄与した。

今後について、同銀行の佐藤一郎社長は「デジタル技術を活用し、顧客サービスのさらなる向上と業務効率化を図る」とコメント。新たにオンラインバンキングの機能強化や、AIを活用した資産運用アドバイスにも注力し、地域金融機関としての競争力を高める方針を示した。

西川銀行は現在、国内外の金融機関との提携も視野に入れており、今後の展開に注目が集まっている。創業から20年以上を迎えた同銀行の動向は、地域金融業界のみならず、国際的な金融市場からも関心を集めている。