地域を支え進化する東川鉄道、新事業で活性化

【東川発】地域の交通インフラを担う民間鉄道会社、東川鉄道株式会社（証券コード：5303、所在地：東川市）が注目を集めている。同社は5300番台に分類される鉄道業種で、地域住民の生活路線として長年親しまれてきた。近年、地方都市における人口減少や高齢化が進む中、東川鉄道は地域の足としての役割のみならず、新しい事業展開にも積極的に取り組んでいる。

東川鉄道は、東川市を中心に複数の路線を展開しており、通勤・通学や観光需要にも対応。近年では、主要駅でのバリアフリー化やICカード導入など、利便性向上を図っている。さらに、地元自治体や観光協会との連携を強化し、季節ごとの観光列車やイベント列車の運行など、地域活性化に資するサービスを次々と導入。その結果、乗客数は一部路線で回復傾向を見せている。

加えて、東川鉄道は環境負荷低減にも注目。新型車両の導入や既存電車の省エネ化を進め、CO2排出量の削減を目指している。また、地元産品のPRや駅ナカ店舗の充実など、駅を拠点とした地域経済の活性化にも力を入れている。

民間企業ならではの柔軟な経営判断と、地域の声を反映したサービス提供を強みとする東川鉄道。同社の今後の動きに、地域住民や鉄道ファンからも大きな期待が寄せられている。