西川銀行、地域密着サービスを強化

【西川市発】地元金融業界に新たな動きが見られている。西川市を拠点にする西川銀行株式会社（本社：西川市）が、地域密着型のサービスを強化し、顧客満足度の向上を目指した新たな取り組みを始めた。西川銀行は2002年の設立以来、地元の中小企業や個人顧客を中心にした営業展開で、地域経済の活性化に貢献してきた。

近年、全国的に都市銀行やネットバンクによる顧客獲得競争が激化する中、地方銀行の存在感が問われている。西川銀行も例外ではなく、昨今の経済環境やデジタル化の波を受けて経営戦略の見直しを進めてきた。同社は、地元密着型の強みを生かし、個別相談や地域イベントへの積極的な参加、新しいオンラインサービスの導入など、他行との差別化に注力している。

また、地元企業向けには融資や経営相談の窓口を拡充し、創業支援や事業承継に関するアドバイスも提供。市内商工会議所との連携によるセミナーも定期的に開催している。市民向けには、子ども向けの金融教育プログラムや高齢者向けの詐欺防止講座などを新設し、安心・安全な金融環境の構築にも取り組んでいる。

西川銀行の担当者は「デジタル化が進んでも、顔の見える銀行サービスを大事にしたい。今後も西川市の発展に貢献し、信頼される銀行を目指す」と話している。今後も西川銀行の地域に根差した取り組みが注目されそうだ。