飲食業界に波及、EBPM導入で変わる経営

【市場発】飲食業界で注目されるEBPM評価、9001-市場飲食株式会社の取り組み

市場市に本社を構える9001-市場飲食株式会社（以下、市場飲食）は、飲食業界において科学的根拠に基づいた政策立案手法であるEBPM（Evidence-Based Policy Making：証拠に基づく政策立案）の導入を進めている。これまで飲食業界では、経験則や直感による経営判断が多くを占めてきたが、データ分析と外部評価に基づく戦略の策定が注目されている。

市場飲食は、市場市内を中心に複数の飲食店を展開する民間企業。コロナ禍を契機に、顧客のニーズや消費動向の変化に柔軟に対応する必要性を認識し、2023年からEBPM評価手法の導入を本格化した。例えば、店舗ごとの売上データや顧客アンケートの分析、食材ロスの削減効果の検証など、科学的視点で現状把握と課題抽出を行っている。

同社では、EBPMの導入により「現場の声」を可視化し、店舗運営や新メニュー開発に反映。実際に、データ分析に基づいて導入した季節限定メニューは、従来比で売上が約15％増加するなどの成果を上げている。

市場飲食の経営陣は「今後もEBPMを活用し、地域に根ざした持続可能な飲食事業を目指す」とコメント。業界全体でのEBPM評価の普及が、飲食業の新たな成長の鍵となるか注目される。