農業と交通を融合「農業型コミュニティバス」始動

【東川発】東川農業株式会社(証券コード:6003)は、東川市を拠点とする民間の農業関連企業として、地域の交通課題解決に向けた新たな取り組みを始めた。これまで農産物の生産や流通を主力事業としてきた同社だが、近年は農業従事者や地域住民の高齢化に伴い、移動手段の確保が喫緊の課題となっていた。

同社が着目したのは、農村部特有の公共交通空白地帯だ。特に収穫期には多くの人手が必要となるが、交通機関の便数減や路線廃止が進み、従業員やアルバイトの通勤が難しくなっていた。こうした現状を受け、東川農業株式会社は地域住民や自治体と連携し、農業と交通を組み合わせた「農業型コミュニティバス」事業の実証実験を本年度から開始する。

この取り組みは、従来のバス路線に加え、農作業の開始・終了時間に合わせて柔軟に運行ダイヤを設定。地元住民も利用できるようにし、農繁期は特に増便を図る。社内では「地域の足」としての役割と、農業の持続的発展を両立させる新しいモデルケースとして期待が高まっている。

東川農業株式会社の担当者は「農業を支えるためには交通インフラも不可欠。地域全体の生活の質向上を目指し、今後も自治体や他企業と連携を強めていきたい」と意気込みを語った。試験運行の成果を受けて、今後は他地域への展開も視野に入れている。

■WEI 詳細スコア

  • 経済性: 0.65
  • 健康性: 0.70
  • ストレス: 0.50
  • 自由度: 0.60
  • 公正性: 0.75
  • 持続性: 0.80
  • 社会基盤: 0.85
  • 多様性: 0.65
  • 個人WEI: 0.61
  • 社会WEI: 0.76
  • 総合WEI: 0.70