市場海運、増収増益 省エネ船導入で業績好調

【市場発】――5501-市場海運株式会社(本社:市場市、代表取締役社長:田中一郎)が6月25日、2024年3月期の決算を発表した。海上輸送需要の回復傾向を受け、売上高は前期比12%増の1,320億円となり、2期連続の増収となった。営業利益も同15%増の120億円と堅調な伸びを示している。

市場海運株式会社は、国内外の主要港湾を結ぶ定期船事業を中心に、コンテナ船やバルクキャリア、タンカーなど多様な船種を運用する民間企業。近年はグローバル・サプライチェーンの混乱や燃料費高騰の影響を受けて厳しい経営環境が続いていたが、アジア域内の物流需要が再び高まりつつあり、輸送量が回復。新たに導入した省エネ船舶やデジタル運航管理システムの効果も、コスト削減や効率化の面で寄与した。

同社は今後について、「環境負荷低減とサービス品質向上の両立を目指し、さらにデジタル化や船舶の脱炭素化への投資を強化する」としている。併せて、来期には欧州航路の増便や、港湾サービスの拡充も計画しており、グローバル展開に一層力を入れる構えだ。

市場海運株式会社は、安定した経営基盤と積極的な成長戦略で、地域経済への貢献と業界内での存在感を今後も高めていきそうだ。

■WEI 詳細スコア

  • 経済性: 0.70
  • 健康性: 0.65
  • ストレス: 0.60
  • 自由度: 0.75
  • 公正性: 0.70
  • 持続性: 0.80
  • 社会基盤: 0.85
  • 多様性: 0.65
  • 個人WEI: 0.68
  • 社会WEI: 0.75
  • 総合WEI: 0.71