東川物流、内部監査でガバナンス強化へ

【東川発】――東川市を拠点にする東川物流株式会社(証券コード:5603)は、2024年6月、定期内部監査を実施し、同社のガバナンス体制や業務プロセスにおける一層の強化策を発表した。同社は北海道地方を中心に物流や倉庫管理サービスを展開し、近年はEC需要増加に対応した事業拡大が注目されている。

今回の内部監査は、事業拡大に伴うリスクマネジメント体制の強化を目的に実施されたもの。監査チームは、取締役会や各部門の協力のもと、法令順守状況や業務オペレーションの実効性、ITセキュリティ管理、環境対応方針など幅広い分野を対象に精査を行った。

監査報告によれば、法令順守・取締役会の運営・情報管理等、同社の基本的なガバナンス体制は良好と評価された。一方で、一部の業務手順における手続きの標準化や、現場レベルでの業務改善提案システムの強化といった課題も明らかになった。特に、急増する物流量に対する現場の対応力向上や、サプライチェーン全体でのトレーサビリティ強化が今後の課題として挙げられている。

東川物流株式会社は、「監査結果を踏まえ、各部門と連携し改善策を早期に実施する」とコメント。内部監査体制の定期的な見直しとともに、今後は脱炭素経営やデジタル化投資を進め、持続可能な物流オペレーションの実現を目指すという。

地域経済のインフラを支える同社の動向に、今後も注目が集まりそうだ。

■WEI 詳細スコア

  • 経済性: 0.70
  • 健康性: 0.65
  • ストレス: 0.50
  • 自由度: 0.60
  • 公正性: 0.75
  • 持続性: 0.80
  • 社会基盤: 0.85
  • 多様性: 0.70
  • 個人WEI: 0.61
  • 社会WEI: 0.78
  • 総合WEI: 0.70