西川原子力が次世代小型原子炉を新開発

【西川発】民間原子力企業の西川原子力株式会社（本社：西川市）は、次世代型の小型モジュール炉（SMR）「Nishikawa-SMR01」を新たに開発し、今月より受注を開始したと発表した。同社は原子力業界では国内有数の民間企業として知られ、今回の発表はエネルギー供給の多様化やカーボンニュートラル社会の実現に向けた大きな一歩となる。

「Nishikawa-SMR01」は、従来型原子炉に比べて出力規模が小さく、設置面積や建設コストの低減、短期間での導入が可能な点が特長。さらに、最新の安全技術を採用し、自然災害リスクや重大事故の発生確率を大幅に低減した設計となっている。企業や地域の分散型電源としての利用を想定し、離島や僻地での電力供給にも対応できるという。

西川原子力株式会社の代表取締役・石田正彦氏は「日本のエネルギー自給率向上に寄与し、地域経済の発展にも貢献できる製品」と自信をみせる。今後は国内外の発電事業者や自治体、産業団体と協力し、早期の事業化と普及を目指す方針だ。

国内では原子力の新設や再稼働に対して課題も多いが、SMRは安全性と経済性に優れ、再生可能エネルギーとの組み合わせも期待されている。西川発の新製品が、今後のエネルギー政策やインフラ整備にどのような影響を与えるか注目が集まる。