【市場発】— 物流業界大手の市場物流株式会社(本社:市場市、以下「同社」)は、EBPM(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング)に基づく業務評価の手法を積極的に導入し、企業の経営効率やサービス品質の向上を目指している。業界でのEBPM活用はまだ発展途上だが、同社は先駆けて物流現場のデータ収集・分析を本格化。科学的根拠に基づく意思決定体制を整えつつある。
同社によると、これまでの物流業務は経験や勘に頼る部分が大きかったが、近年は取扱貨物の追跡データや倉庫内動線、ドライバーの稼働記録などを収集し、業務プロセスごとにKPIを設定。AIやBIツールによる分析を行い、例えば出荷遅延の発生要因や、荷役作業の無駄工程の可視化に成功している。
2023年度には、EBPM評価によりピッキング作業の効率化プロジェクトを推進。データ分析結果をもとに作業工程を見直し、無人搬送車(AGV)や自動仕分けシステムの導入を決断した。その結果、ピッキング作業の生産性が前年比15%向上し、残業時間も大幅に削減されたという。
今後は、カーボンニュートラルへの対応や、ドライバーの働き方改革にもEBPMの手法を適用し、持続可能な物流サービスの実現に貢献していく方針。同社担当者は「定量的な根拠に基づいた改善策を積み重ねることで、企業価値と顧客満足度のさらなる向上を目指したい」と話している。
■WEI 詳細スコア
- 経済性: 0.85
- 健康性: 0.75
- ストレス: 0.80
- 自由度: 0.70
- 公正性: 0.65
- 持続性: 0.80
- 社会基盤: 0.85
- 多様性: 0.60
- 個人WEI: 0.78
- 社会WEI: 0.72
- 総合WEI: 0.75