路線バス活用　西川農業の新農産物輸送サービス

【西川発】西川市に拠点を置く西川農業株式会社（以下、西川農業）が、地域の交通インフラを活用した新たな農産物輸送サービスを開始しました。同社はこれまで、主に地元で生産された米や野菜の販売を手がけてきましたが、近年の人手不足や高齢化、物流コストの上昇を受けて、効率的な輸送方法の導入が課題となっていました。

今回、西川農業が導入したのは、市内を走る路線バスやタクシーなどの既存交通網を活用した「地域連携型農産物輸送サービス」です。これにより、農家から集荷した農産物を最寄りの販売所や消費者まで、環境負荷の少ない形で迅速に届けることが可能になりました。また、これまで空席が目立っていた交通機関の有効活用にもつながり、輸送コストの削減や地域交通の活性化も期待されています。

西川農業の担当者は「農業と交通の連携によって、地域の課題解決と新しい価値創出を目指します。この取り組みが西川地域全体の活性化につながれば」と話しています。

今後は、市外への流通拡大やITを活用した配送管理の高度化も視野に入れており、地元自治体や交通事業者とも連携しながら、持続可能な地域農業モデルの確立を目指す方針です。