西川鉄鋼、技術革新で国内外に存在感

【西川発】西川市に本社を置く鉄鋼メーカー、西川鉄鋼株式会社（証券コード：3102）は、堅実な経営基盤と地域密着型の事業展開を武器に、国内外でのプレゼンスを高めている。鉄鋼業界は世界的な原材料価格の高騰や脱炭素社会への対応など、さまざまな課題に直面しているが、西川鉄鋼は最新技術の導入や多角的な事業戦略によって、他社との差別化を図っている。

同社は主に建設用鋼材や自動車部品用鋼材を生産し、国内大手メーカーだけでなく、アジア諸国への輸出も拡大している。近年では、製造工程における二酸化炭素排出量を削減するため、再生可能エネルギーの導入や高効率な炉の採用にも積極的に取り組んでいる。また、デジタルトランスフォーメーション（DX）を推進し、製造現場の自動化や品質管理の高度化を進めることで、生産性向上とコスト削減を同時に実現している。

西川鉄鋼株式会社の広報担当者は「今後も地域経済への貢献とグローバル市場での競争力強化を両立させ、持続可能な成長を目指す」とコメント。民間企業としての柔軟な経営判断を活かしつつ、環境対応型素材の開発など新たな分野にも積極的にチャレンジしていく方針だ。鉄鋼業界のグローバル化が加速する中、西川鉄鋼の今後の動向に注目が集まっている。