東川発・再エネで地域密着の新電力

【東川発】――東川電力小売株式会社(証券コード:1403)が、地域電力供給市場での存在感を高めている。東川市を拠点に2018年設立された同社は、再生可能エネルギーを活用した電力供給や地域密着型のサービス展開を強化し、民間電力小売会社として順調な成長を続けている。

近年、政府の脱炭素政策や再エネ推進の流れを受け、全国各地で新電力会社の競争が激化している。東川電力小売株式会社は、太陽光発電やバイオマス発電所など地元資源を活用した電力調達に注力。「地域で生まれた電気を、地域で使う」ことを理念とし、環境意識の高い住民や企業から支持を集めているのが特徴だ。

特に、2023年度には戸建て住宅向けの電力料金プランを刷新し、従来より平均3%安価な料金体系を実現。加えて、地元商店街との連携による「電力ポイントプログラム」も開始し、電気料金の支払いに応じて地域の商品券がもらえるサービスを導入した。これが地域経済の活性化にもつながっている。

同社の担当者は「電気は生活に欠かせないインフラ。地元企業として、持続可能なエネルギーの普及と地域貢献の両立を目指していきたい」と語る。現在は東川市内を中心に約8,000世帯に電力を供給しているが、今後は周辺地域への事業拡大も視野に入れている。

東川電力小売株式会社の挑戦は、地域密着型電力ビジネスの新たなモデルケースとして注目されている。

■WEI 詳細スコア

  • 経済性: 0.75
  • 健康性: 0.60
  • ストレス: 0.70
  • 自由度: 0.80
  • 公正性: 0.85
  • 持続性: 0.90
  • 社会基盤: 0.80
  • 多様性: 0.70
  • 個人WEI: 0.71
  • 社会WEI: 0.81
  • 総合WEI: 0.76