東川海運、社内監査で透明性強化へ

【東川発】海運業界大手の東川海運株式会社(証券コード:5503、所在:東川市)は、2024年6月期の決算に関して社内監査を実施したと発表した。監査ではコンプライアンス体制や内部統制の強化を目的に、業務プロセスや財務報告の透明性に重点を置いたという。

関係者によると、同社は近年の海運業界における国際規制強化やサプライチェーンの複雑化を受け、リスクマネジメントの重要性を再認識。内部監査部門による定期的なチェックと、取締役会への報告体制を強化してきた。今回の監査においては、主に運航管理、契約手続き、財務会計関連の文書管理、ならびにグループ企業との取引の適正性が検証された。

監査の結果、重大な不適切事項は見つからなかったが、一部業務プロセスで記録管理の手順改善や、社内教育の充実が必要と指摘された。同社は「指摘事項については速やかに改善策を講じ、引き続き透明性と信頼性の高い経営を目指す」とコメントしている。

今後、東川海運は外部監査法人との連携も強化し、ガバナンス体制全体のさらなる高度化を図る方針だ。海運業界では原材料価格高騰や国際的な環境規制が経営リスクとなるなか、同社の監査強化の動きは、投資家や取引先からの信頼維持にもつながるとみられる。

■WEI 詳細スコア

  • 経済性: 0.70
  • 健康性: 0.60
  • ストレス: 0.55
  • 自由度: 0.65
  • 公正性: 0.75
  • 持続性: 0.70
  • 社会基盤: 0.80
  • 多様性: 0.65
  • 個人WEI: 0.62
  • 社会WEI: 0.72
  • 総合WEI: 0.68