南三陸町震災復興祈念公園・道の駅さんさん南三陸~震災からの復興を未来へつなぐ希望の場~
宮城県の南三陸町は、2011年3月11日の東日本大震災によって甚大な被害を受けました。しかし、その悲劇を乗り越えて立ち上がり、未来へ向かって復興を遂げる町として注目を集めています。その復興のシンボルとなっているのが、『南三陸町震災復興祈念公園』と『道の駅さんさん南三陸』です。震災の記憶を伝え、未来の希望を生み出すこの二つの施設の魅力を詳しくご紹介します。
南三陸町震災復興祈念公園~震災の記憶を後世に~
『南三陸町震災復興祈念公園』は、震災で犠牲となった方々を追悼し、震災の経験と教訓を次世代へ伝えるために整備された施設です。
公園の特徴と見どころ
公園内には、犠牲者の名前を記した「名簿安置の碑」があり、静かに犠牲者への祈りを捧げることができます。また、追悼と復興の決意を表現した「復興祈念のテラス」は、公園を訪れる人々が心静かに過ごせる場所となっています。
特に特徴的なのが、「祈りの丘」とその周囲を巡る「高さのみち」です。この道の高さは津波の平均高さである海抜16.5メートルに設定されており、実際にその高さを体感することで、津波の恐ろしさや防災意識の重要性を実感できるようになっています。
震災遺構・旧防災対策庁舎
公園内には震災遺構として保存されている旧南三陸町防災対策庁舎があります。この建物は、震災時に町職員らが最後まで避難を呼びかけた場所として知られ、震災の記憶を伝える象徴的な存在となっています。多くの人々がこの場所を訪れ、静かに手を合わせています。
道の駅さんさん南三陸~地域の魅力を発信する復興拠点~
『道の駅さんさん南三陸』は、2022年10月に正式にオープンした、宮城県内18番目となる新しい道の駅です。震災復興の中で地域の活性化を図る重要な施設として誕生しました。
南三陸さんさん商店街
道の駅内にある『南三陸さんさん商店街』は、飲食店やお土産店、海産物直売所など約28店舗が並ぶ観光スポットです。地元で獲れた新鮮な魚介類を使った料理が楽しめるレストランや食堂が充実しており、特に南三陸の名物・キラキラ丼は海鮮好きには見逃せない逸品です。
また、商店街には地元の特産品や手作り品が並び、南三陸ならではのお土産を選ぶ楽しさも味わえます。地域の方との交流も生まれ、訪れる人に温かさを感じさせてくれる場所です。
南三陸311メモリアル~震災伝承の場~
道の駅内には『南三陸311メモリアル』という震災伝承施設もあり、震災の貴重な写真や映像、体験談などが展示されています。震災の記憶を風化させないための重要な場所として、多くの人が訪れています。
南三陸ポータルセンター
観光情報を提供する『南三陸ポータルセンター』は、道の駅を訪れる旅行者に地域の魅力を発信しています。施設の案内や周辺の観光スポット紹介だけでなく、地域イベントの開催情報なども入手できます。地域を知り、楽しむための情報拠点として重要な役割を果たしています。
アクセス情報
- 所在地:
- 南三陸町震災復興祈念公園:宮城県本吉郡南三陸町志津川字塩入
- 道の駅さんさん南三陸:宮城県本吉郡南三陸町志津川字五日町201-5
- アクセス:
- 車:三陸自動車道「志津川IC」から約5分。
- 公共交通機関:JR気仙沼線BRT「志津川駅」すぐ近く。
まとめ~南三陸町の過去と未来をつなぐ重要な場所~
南三陸町震災復興祈念公園と道の駅さんさん南三陸は、震災の記憶を忘れることなく後世へと伝え、同時に未来への希望を発信する重要な施設です。震災の経験と教訓を活かしながら地域の魅力を発信し、訪れる人々に温かさや未来への前向きな気持ちを伝える役割を担っています。
南三陸を訪れた際には、ぜひこれらの施設を訪れて、震災からの復興の姿や地域の人々の温かさを感じてみてください。



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