大甕駅(おおみかえき)〜日立市南部の玄関口、歴史・自然・グルメを巡る旅〜
茨城県日立市南部の玄関口に位置するJR常磐線の『大甕駅(おおみかえき)』は、地元住民の通勤・通学の拠点であると同時に、日立市内外への交通の要衝として機能しています。漢字の「甕」はやや難解なため、地元では親しみを込めて『大みか』とひらがな表記されることもあります。駅名の由来は、この地域に古くからある「大甕神社」にちなんだものです。
今回は、そんな大甕駅の魅力を整理しながら、周辺の歴史スポットや自然の名所、地元グルメ情報、さらにはアクセス方法なども含め、丁寧に詳しくご紹介します。
大甕駅の歴史と概要
大甕駅の開業は明治42年(1909年)12月。以来100年以上にわたり、この地域の重要な鉄道駅として多くの人々に親しまれてきました。現在、JR常磐線が乗り入れ、特急『ひたち』『ときわ』の停車駅でもあるため、東京やいわき方面へのアクセスにも便利です。
近年では2012年に駅舎がリニューアルされ、地下通路や自由通路が整備されたことで、駅の東西をつなぐ動線が改善されました。この整備により、駅周辺エリアの利便性が飛躍的に高まり、地域の生活や観光を支える拠点としてさらに魅力が向上しています。
大甕駅周辺の見どころ〜自然・歴史スポット巡り〜
大甕駅周辺は歴史的な名所や美しい自然を満喫できるスポットが数多くあります。特に訪れておきたいおすすめスポットを詳しくご紹介します。
① 大甕神社(おおみかじんじゃ)~地名の由来となった歴史ある神社〜
大甕駅から徒歩約10分の場所にある『大甕神社』は、地元住民に古くから親しまれている神社です。創建年代は明確ではありませんが、古くは『日本書紀』にも記された地域であり、長い歴史を持つとされています。境内は静かで厳かな雰囲気が漂い、季節ごとに美しい景観が楽しめます。散策や写真撮影にも最適な場所です。
② 水木海水浴場〜美しい砂浜が広がる人気ビーチ〜
駅から車で約10分の距離にある『水木海水浴場』は、環境省が選ぶ「快水浴場百選」にも選定された人気スポットです。砂浜が広々と広がり、透明度の高い海での海水浴はもちろん、季節を問わず、海岸沿いの散策や日の出を眺めるスポットとしてもおすすめです。
③ 泉が森公園(イトヨの里)〜希少な淡水魚が生息する自然豊かな公園〜
『泉が森公園』は、大甕駅から車で約15分の距離にあり、透明な湧き水が流れる清流が特徴です。絶滅危惧種の淡水魚「イトヨ」が保護されている貴重な生息地で、自然環境保護の重要性を学べると同時に、散策を楽しめる公園です。家族連れや自然観察が趣味の方にはぜひ訪れていただきたいスポットです。
大甕駅周辺のおすすめグルメ〜老舗から人気ラーメンまで〜
地域の魅力をさらに深く味わえるのが、地元ならではのグルメです。ここでは特におすすめしたい、大甕駅周辺の名物グルメをご紹介します。
『運平堂本店』~伝統の和菓子・大みか饅頭〜
創業は明治元年(1868年)という歴史ある和菓子の老舗『運平堂本店』は、大甕駅の東口からすぐの場所にあります。名物『大みか饅頭』は、北海道十勝産の小豆を使った甘さ控えめの上品な味わいで、昭和天皇にも献上された由緒ある逸品です。地元の人々に長年愛されており、手土産にも最適です。
茨城名物スタミナラーメン『三四郎』
駅周辺には、茨城県名物の『スタミナラーメン』が食べられる人気店『三四郎』があります。甘辛の醤油ベースのあんかけラーメンで、具材には新鮮な野菜や豚肉がたっぷり入っています。ボリューム満点でありながら、どこか懐かしさを感じるその味に、地元客はもちろん観光客にも評判の名店です。
大甕駅へのアクセス方法〜交通の便利さ〜
大甕駅へのアクセスは非常に便利です。
- 東京方面から
JR常磐線の特急『ひたち』で東京駅から約1時間30分です。 - 水戸・勝田方面から
常磐線普通列車で約40分程度です。 - 車でのアクセス
常磐自動車道・日立南太田ICから約15分程度。駅周辺には有料駐車場も整備されているため、車での訪問も安心です。
訪問時のアドバイス・注意点〜より快適に旅を楽しむ〜
- 特急『ひたち』『ときわ』は指定席制のため、繁忙期は特に事前予約をおすすめします。
- 駅から少し離れた観光地を巡る場合、レンタカーやタクシー利用が便利です。
- 大甕駅は東西の出口があり、周辺施設の位置関係を事前に確認しておくと効率的に移動できます。
まとめ〜日立市の旅を豊かにする大甕駅〜
茨城県日立市の南の玄関口・大甕駅は、鉄道の交通の要衝であると同時に、歴史や自然、地域グルメなど、旅の楽しさが詰まったエリアです。周辺の名所やグルメスポットを巡りながら、この地域が持つ深い魅力をぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
次の茨城への旅は、ぜひ大甕駅を起点にゆったりと楽しんでみてください。
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