ゆりかもめ~東京の絶景を楽しむ、新交通システムの魅力を徹底解説~
東京湾沿岸部、特にお台場や有明などの臨海副都心エリアは、観光スポットやビジネス街として、国内外から多くの人々が訪れるエリアです。そのエリアを効率的に、しかも景色を楽しみながら移動できる交通手段が、新交通システム『ゆりかもめ』です。
今回は、『ゆりかもめ』の路線概要や沿線の見どころ、設備や特徴、運賃や利用方法まで、詳しく掘り下げてご紹介します。
ゆりかもめとは~都心と臨海エリアを結ぶ新交通~
『ゆりかもめ』は東京都港区の新橋駅から、湾岸エリアを経て江東区の豊洲駅までを結ぶ新交通システム(AGT:自動案内軌条式旅客輸送システム)です。路線距離は約14.7kmで、全16駅を約30分で結んでいます。1995年(平成7年)に新橋~有明間が開業、その後2006年(平成18年)には豊洲駅まで延伸され、現在のルートとなりました。
ゆりかもめは全て高架橋上を走行しており、運転士がいない完全無人運転方式(ATO)で運行されています。そのため、最前列の座席からの眺めは格別で、運転士の気分で東京湾の絶景や高層ビル群を楽しめることが、大きな特徴の一つとなっています。
全16駅~ゆりかもめの主な駅と周辺スポット紹介~
ゆりかもめは16の駅を持ち、どの駅からも東京の魅力的なスポットへアクセス可能です。主な駅とその見どころをご紹介します。
- 新橋駅(始発駅) JR山手線、東京メトロ銀座線、都営地下鉄浅草線との接続駅で、アクセス性が高い。ビジネス街にも近く、通勤・通学客が多く利用しています。
- 汐留駅 日本テレビ本社や汐留シオサイト、レストランなどが立ち並ぶエリア。夜景スポットとしても人気があり、多くの観光客が訪れます。
- 竹芝駅 伊豆諸島や小笠原諸島への玄関口、竹芝客船ターミナルに直結。船旅の拠点としても重要です。
- お台場海浜公園駅・台場駅 フジテレビ本社やデックス東京ビーチ、アクアシティお台場、ダイバーシティ東京プラザなど、お台場エリアの主要観光スポットに近く、休日には特に多くの観光客で賑わいます。
- 東京国際クルーズターミナル駅 世界的な大型クルーズ船が発着するターミナル施設があり、海の玄関口として知られます。
- 青海駅・テレコムセンター駅 日本科学未来館や大江戸温泉物語など、教育施設やレジャー施設が集中するエリアです。
- 東京ビッグサイト駅 日本最大級の展示会場である東京ビッグサイトに隣接。国際的な見本市やイベントが頻繁に開催されています。
- 豊洲駅(終着駅) 豊洲市場やららぽーと豊洲などがあり、東京湾の新たな開発エリアとして人気が高まっています。東京メトロ有楽町線への乗り換えも可能です。
ゆりかもめの魅力と特徴~完全自動運転と絶景~
ゆりかもめの大きな特徴は、無人自動運転システム(レベル4相当)であることです。運転席のない車両で、先頭席から見える景色は格別です。特に夕暮れ時から夜間にかけては、レインボーブリッジのライトアップや東京湾岸の夜景が楽しめるとあって、観光客にも非常に人気があります。
また、新型の7500系車両が順次導入され、車内は快適さが向上しています。各車両には広い窓があり、360度パノラマビューのような感覚で東京の景観を楽しめます。
運賃とお得な利用方法~観光にも便利な一日乗車券~
ゆりかもめの運賃は距離制で、新橋駅~豊洲駅間の運賃は大人390円です。また、観光で利用する場合には、『ゆりかもめ一日乗車券』が便利でお得。大人820円、小児410円で一日乗り放題となり、お台場や豊洲エリアの観光には最適です。
ICカード(SuicaやPASMOなど)にも対応しており、切符を買わずにスムーズに乗降可能です。
今後の展望と期待~さらなる発展へ~
ゆりかもめは現在も東京臨海副都心エリアの発展とともに利用者が増加しており、将来的にはさらなる延伸や輸送力増強が検討されています。2020年東京オリンピック・パラリンピック開催時には主要交通手段として活躍し、今後も東京を代表する新交通システムとして、重要な役割を果たしていくでしょう。
まとめ~東京観光はゆりかもめで~
ゆりかもめは、東京のウォーターフロントを結ぶ便利で快適な交通手段として、ビジネスから観光まで幅広く活用されています。完全無人運転による先進性、車窓から望める素晴らしい景色、観光スポットへの抜群のアクセス性と、多くの魅力を持つ路線です。
東京を訪れた際には、ぜひ『ゆりかもめ』を利用して、東京湾岸の美しい風景と共に魅力的なエリアを巡ってみてはいかがでしょうか。
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